男性と女性のカンジダ症状の違い

カンジダと聞くと性病ではないかと思う人が多くいますが、実はカンジダはカビの一種である人間誰もが持っているもので、ストレスや免疫力の低下などによって生じる感染症の一種です。

特に女性の膣に起きるケースが非常に多く見られ、実に日本人の5人に1人は発症しているというとても身近な感染症なのです。そのために、人から人へ感染しやすく性病と間違われやすいのです。

女性の症状

自覚症状は、外陰や膣の掻痒感と帯下の増量であるが、ときに外陰や膣の灼熱感、痛み、性交痛、排尿障害を訴える。他覚症状としては、外陰部において、軽度の浮腫、軽度の発赤、白色帯下の付着、掻痒の為のひっかき傷などが認められ、膣において、酒粕状、粥状、ヨーグルト状の白色膣内容がみられ、これは膣壁、頸部に塊状に付着する。ただし、これらの症状は他の外陰・膣疾患でもみられることがあり、外陰膣カンジダ症に特異的な所見ではない。なお、糖尿病に合併した例やステロイド剤投与例などでは、膣よりも外陰部、股部の炎症が強く湿疹様の所見を呈す。

引用元:性器カンジダ症の症状- 日本性感染症学会


このカンジダに感染すると様々な症状がでてきます。男性と女性共に発生し、その性器の違いにより症状も違ってきます。

しかしながら、男性の方が体の外に性器がある分、菌が繁殖しにくく症状としても女性よりも比較的軽度に収まることが多いです

男性のカンジダは、性器に菌があってもほとんどでません。しかし、発症した際の主な症状としては、亀頭が赤く腫れ上がることや、かゆみ、ただれなどの症状が出ます。

また亀頭に白いカスがでることもあります。その他に亀頭に水疱ができる場合があります。これは女性からカンジダや淋病などをを感染することによってでる症状の一つです。

男性の症状

性器にカンジダを保有していても、男性の場合は、症状を呈すことは少ない。症状を呈する場合の多くは包茎、糖尿病、ステロイド剤投与例、消耗性疾患例である。主な病型は亀頭炎であり、自覚的には掻痒感、違和感を訴える。まれに尿道炎を起こすことがある。他覚的には、冠状溝周辺、亀頭に発赤、紅色丘疹、小水とびひ、びらん、浸軟、白苔をみる。

引用元:性器カンジダ症の症状- 日本性感染症学会

こうした症状を放っておくと、尿道炎などの引き起こす可能性もあり早めの治療が必要となります。こうした症状がでた場合はビタミン剤を飲んだり軟膏などを患部に塗って治療をしていきます。

一方、女性の性器は男性とは違い体内にあるために、菌が増殖しやすい環境にあるために、その症状も男性よりも重篤になりやすいのです。

しかしながら女性に取っては非常にポピュラーであるという面をもっています。女性のカンジダの症状としては、膣や外陰部が赤く腫れ、強いかゆみ、または痛みがでてきます

そして特徴的なのは白い酒粕のようなおりものの増加が見られます。また、排尿時時や性行時に痛みを伴うこともあります。

このような症状がでた場合は抗真菌薬を飲むことと、患部に塗っていくこと、また女性の性器は体内にもあり自分では治療ができない箇所でもありますので、病院で膣洗浄を行う必要もあります

男性、女性共にこうした症状がみられた場合には早急に病院に行って、検査や治療をしなければなりません。

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目次

カンジダの症状と治療

カンジダが発症すると当然のことながら痛みなどを伴います。男性の場合は亀頭部が赤くなり、にかゆみやただれがでたり、水疱や尿道炎を引き起こすこともあります。しかしながら、女性に比べてほとんど症状や痛みがでないのが特徴です。

一方で女性の場合は、膣と外陰部に症状が現れます。主な症状としては、膣や外陰部にかゆみがでたり腫れることがあり、時に強いかゆみやヒリヒリとする痛みなどを伴います。

また、性行や排尿をした際にも痛みを伴います。さらに白くヨーグルト状のおりものが多く出てくることがあります

どうしてもかゆみなどが出てきてしまうので、かいてしまいたくなりますが、余計に腫れが酷くなったり、痛みがましてしまったり、さらには感染部分が広がってしまうことがあるので、注意が必要です。

こうした症状が出た場合は一刻も早く病院を受診することをお勧めします。カンジダの治療に関しては、泌尿器科や性病科、婦人科などで治療をしてもらう事ができます

カンジダは類似している疾患もあるために、おりものを顕微鏡で調べ、菌を培養して診断を確定していきます。

感染していると診断されると、女性の場合は膣洗浄や軟膏、そして膣錠などで治療を進めていきます

主に治療に使われる膣錠はクロトリマゾールを主成分とするエンペシドクリームやオキシコナゾール硝酸塩を成分とするオキナゾールがあり、1日1回使用します。

また、塗り薬では、殺菌力に優れたアデスタンクリームというイソコナゾール硝酸塩を含む軟膏があり、患部を清潔にして使用していきます。

大体1週間前後で症状は治まると言われていますが、カンジダは症状が重くなっている場合は治療までに時間が掛かってしまうことや再発を繰り返す場合があるので、早めの受診が重要です。

カンジダの症状と自然治癒

例えば転んで膝をすりむいてしまったり、ちょっと風邪を引いた位であれば、人間が持つ自然治癒力によっていつの間にか治っていたりします。

今のように医療が進歩していなかった頃には、おまじないや薬草など科学的な根拠がなくても治していたくらいですから、人間の自然治癒力はとても強力な物なのかもしれません

しかしながら中には自然治癒では対応できない病気や怪我があるのも確かです。その中でも日本人の5人に1人が罹っているというカンジダに関しては基本的には自然に治ることはない病気の一つです。

男女共に症状は発生しますが、基本的には女性の方が症状は出やすく、重症化する傾向にあります。

男性の場合はカンジダを発症したとしても排尿時に軽い痛みがあったり、性器にかゆみをともなったり、少し晴れたりしてしまいます。

しかしながら、その症状が軽く気がつかない人も多くいるそうです。

一方で、女性のカンジダの症状の特徴は白いヨーグルト状のおりものです。黄色がかっていることもありますが、酒粕のようにぽろぽろとしたおりものがでるのが特徴的です。

これらの初期症状がさらに進むと、また外陰が炎症を起こし、赤くはれ上がり痛がゆくなります。

このような症状が出ている場合はすぐに病院にいかなければなりません。泌尿器科や婦人科、または性病科などを受診します。

そこで女性であれば膣錠や軟膏、または膣洗浄などをしてもらい、かゆみやおりものの異常などの症状がなくしていきます。

こうした症状があまりにも軽く自分がカンジダにかかっていることも気がつかない人もいますが、少し違和感があっても軽い風邪と同じように「そのうち自然に治るだろう」と思っている人もいます。

カンジダは人間が誰もが保持しているカビ菌なので、人によっては症状に気がつかない場合もあります

自然治癒で治ると考えずに、感染しやすい病気なので、少しでも違和感があったり、腫れたりかゆみ、痛みなどの症状を感じたら病院に行って検査をしてもらう事をオススメします。

脇の下のカンジダ

カンジダというと主に性感染症であり、発症する部位も男女共に性器であるということが一般的に知られています。

しかしながら、実はカンジダは人間の体中のありとあらゆる場所に発症する病気なのです。

元々カンジダは人間の体内にある真菌のため誰でも発症する可能性があります。特に、高温多湿な場所を好み、性器、脇の下、爪、口など様々な場所で症状を引き起こします

普段は何もしませんが、体力の低下や免疫力が下がったときにはその菌が増殖をしていたみ、かゆみ、腫れなどを引き起こす原因となるのです。

さらに、カンジダは大人は当然ながら赤ちゃんなどにも起こる病気です。赤ちゃんの場合は、おむつをしていることや、寝ている状態が多く背中などの蒸れやすい場所に起こります。

またカンジダの中でも老人、肥満の人、糖尿病などに罹っている人に起こりやすいカンジダ性間擦疹という病気もあります。

これは、人間の皮膚同士がこすれあう場所にいるカンジダ菌が増殖することで、あせものような赤いぶつぶつや白っぽい膿などが見られる病気です。

起こりやすい場所としては、股、お尻の間、顎と首の間、乳房、そして脇の下に多く見られます

肥満の人などは汗をかきやすく清潔に保てない場合がありますし、また老人のように間接の動きが悪くなってしまったときに起きやすい病気であると言われ、他のカンジダ同様にかゆみや痛み、腫れなどが出てきます。

特に夏場などは大量の汗をかく上に汗が溜まりやすく、また清潔に保ちぬくい場所でもあるために、脇の下などにカンジダを発症してしまう人が多くいます

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