赤痢アメーバ症とは?

赤痢アメーバによる消化器伝染病で赤痢アメーバという原虫が大腸に寄生し人の糞便中に排出され、それに汚染された飲食物などを食べたり性行為をすることによって、口から感染する病気で赤痢菌が原因の「赤痢」は別のものです。

性行為では、肛門と口唇が直接接触することによって感染したりしますが日本では同性愛者の人が特に注意が必要です。

感染者の多くがアナルセックスによって感染しており3分の2が同性愛者だと言われています。

通常日本では飲食物がしっかりされているのと糞便処理が整っているので少ないですが発展途上国では多くみられます。世界的に見れば毎年4万人以上がこの病気が元で亡くなっています

感染者の糞便に排泄されるシスト(嚢子)の経口感染による。汚染された水や飲食物を介した感染と、また、同性間・異性間性的接触(口腔・肛門性交)でも感染を引き起こす。

引用元:赤痢アメーバ症 | 日本感染症学会

目次

赤痢アメーバ症の症状

発症まで約2週間~2週間で赤痢アメーバによる大腸炎の場合には排便時の下腹部痛、下痢や血の入った便で何度もトイレに通うなどが起こり赤痢アメーバによる肝膿瘍の場合には寝汗、発熱が起こり肝臓の拡大を招き上腹部に痛みが生じます。

最初は血の混じった便など症状が現れますが、すぐに収まり無症状になりますが肝臓で増殖し10年、15年経って肝臓に膿が貯まります(肝膿瘍)

肝膿瘍になると発熱、全身倦怠感や上腹部痛、右季肋部痛などの炎症症状や黄疸などが現れ結果的に敗血症、細菌性ショック、播種性血管内凝固症候群になり重篤になることが多いです。

潜伏期間は通常2-4週間であるが、数か月-数年に及ぶこともある。感染者のうち5-10%が発症し、主要症状はイチゴゼリー状の粘血便、下痢、テネスムス、排便時の下腹部痛、体重減少であり、発熱は比較的少ない。数日から数週間の間隔で増悪緩解を繰り返すことが多いが、全身状態は保たれており、通常の社会生活を送れる場合も多い。病変の首座は、盲腸から上行結腸、S状結腸から直腸にかけての大腸であり、時に肉芽腫様病変(ameboma)が形成されたり、潰瘍部が壊死性に穿孔することがある。

引用元:赤痢アメーバ症 | 日本感染症学会

赤痢アメーバ症の検査と治療

検便で赤痢アメーバを検出し腸外型は血清アメーバ抗体の検査で調べます。そこで陽性の場合にはメトロニダゾール、テトラサイクリンなどを投与していきます。

赤痢アメーバ症は肝膿瘍になってしまうと膿を手術で除去しなくてはならなくなり危険な状態になりうるところまで発展する怖い病気です。

切な処置を早急に受けなければならないので早期発見は必須の性病です。

 

 

 

 

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