ヘルペスウイルスの感染経路

ヘルペスはどの種類のウイルスであれ非常に感染力が強く、一度感染してしまうと体から完全に消えることはありません

では最初のヘルペスはどのように感染するのでしょうか。まずヘルペスの症状で基本的に起こるのは水疱ができます。

この水疱の中に大量のヘルペスウイルスが含まれており、疲れやストレスなどで抵抗力が弱っている人が触ってしまうとヘルペスに感染してしまいます。

代表的な例が口唇ヘルペスです。これは単純ヘルペスウイルス1型によって起こるヘルペスで、家族や恋人などが感染し症状が出ているときに接触すると感染してしまいます。

皮膚表面に症状がでていなくても、唾液や粘膜などにウイルスが大量に増殖していることがあるので感染する恐れもあります。

また、直接接触していなくても、トイレの便座、タオル、グラスなどについたウイルスから感染することもあります

口唇ヘルペスと同様に一般的なヘルペスが性器ヘルペスです。これは単純ヘルペス2型であり、主に性交渉により感染します。

特に、精液、唾液などはウイルスを多く含んでいるために感染しやすいです。また、性器ヘルペスに感染していなくても、口唇ヘルペスに感染しているパートナーと性交渉をして、オーラルセックスをされた場合に、性器ヘルペスになってしまうことがあります。

これは、単純ヘルペス1型になっていれば単純ヘルペス2型にも感染していることになります。逆に単純ヘルペス2型に感染した場合は、その後1型に感染することはありません。

もう一つヘルペスで有名な病気といえば、水疱瘡帯状疱疹です。これは水疱瘡・帯状疱疹ウイルスによる病気で、子供の頃に罹った水疱瘡のウイルスがそのまま神経節に潜んでいて、体力や免疫力の低下などを起こしたときに発症する病気です。

感染経路としては、水疱瘡にかかったことがない人に対しての飛沫感染や接触感染などで水疱瘡として感染します。

水疱瘡を経験した人に、帯状疱疹になっている人から帯状疱疹として感染することはありません。すでに水疱瘡を経験していれば、体内に抗体ができているためであります。

ただし、水疱瘡になったことのない女性が妊娠中に感染した場合には胎児に影響を与えてしまうこともあるので、注意が必要です。

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目次

ヘルペスウイルスとは

ヘルペスと聞くと、性感染症であると思ってしまう人が多くいます。しかし、ヘルペスウイルスには大きく分けて8つあり、どのウイルスに感染するかで、その症状が出る場所や、症状自体も変わってきます

もっとも有名なものは単純ヘルペスウイルスです。実はこの単純ヘルペスウイルスには1型と2型の2種類があります。単純ヘルペス1型は口唇ヘルペスなどが有名です。

三叉神経節に入り込み、上半身を中心に症状が起きます。再発する頻度は多くはありませんが、再発時には痛みが激しく出てしまう特徴があります。口唇ヘルペスの場合は半年に1度くらい出るといわれています。

単純ヘルペス2型は腰の仙骨神経節に入り込み、性器ヘルペスなどを引き起こします。1型よりも痛みなどが軽く症状があっても感染していると気がつかない人もいますが、再発する頻度は高い病気です。

その他で一般的なヘルペスウイルスは水痘・帯状疱疹ウイルスです。これは小さい頃に罹った水疱瘡のことで、大人になって再発すると帯状疱疹として症状がでます。

腹部から背中にかけて、右か左のどちらかだけに疱疹が出るのが特徴的で、ぴりぴりと痛がゆくなります。抗生物質などで1週間から10日くらい掛けて治療をして行きます。

エブスタイン・バーウイルスもヘルペスウイルスの一つで、日本では主に乳幼児が感染します。

しかし、乳幼児期に感染しても症状が出る期間が非常に短く、また症状も軽いために気がつかないことも多いそうです。

そして、そのまま抗体ができてしまい、大人になっても感染することは少ないそうです。

サイトメガロウイルスもまた通常は幼少期に感染することが多く、大人になると殆どの人が抗体を持っており感染することはありません。

その他にもヒトヘルペスウイルス6ヒトヘルペスウイルス7ヒトヘルペスウイルス8などがあり、突発性発疹やカポジ肉腫などの原因となります。

特にヒトヘルペスウイルス6は感染してしまうと脳の神経細胞に入り込みます。免疫細胞のマクロファージに入り込み、脳まで達してしまい、キャリアとなってしまいます。

ヘルペスウイルスと感染症

ヘルペスとはヘルペスウイルスが人体に感染し、様々な症状を起こす病気です。その症状は主に水疱や潰瘍等の病変ができ、痛みや発熱などが表れます。

主なヘルペスウイルスは、口などの上半身に症状が現れやすい単純ヘルペス1型と逆に性器などの下半身に症状が現れる、単純ヘルペス2型、そして小さい頃などによくかかる水疱瘡のである、水疱瘡・帯状疱疹ヘルペスがあります。

現在は8種類あるといわれているヘルペスウイルスですが、そのうちの一つである単純ヘルペス1型は口唇ヘルペスなどの原因となっています。

ヘルペスウイルス1型は感染力が非常に強く接触感染だけでなく、トイレの便座、またはタオルやコップなどに接触しても感染をしてしまいます。

特に口唇ヘルペスなどで口の周りに症状を起こし水疱ができているときは、水疱の中に非常に多くのウイルスがいるために、水疱または水疱がやぶれた液に接触するとすぐに感染をしてしまいます

ヘルペスウイルス2型に関しては、性器又はその付近に発症し性器ヘルペス感染症となります。

外部から感染した場合と、仙髄神経節に潜伏しているウイルスが際活動した場合があり、3日から1週間の潜伏期間の後に発症します。

特に性交渉によって感染する場合が多く、単純ヘルペス1型の感染者との性交渉、オーラルセックスなどでも単純ヘルペス2型に感染してしまいます。

水疱瘡・帯状疱疹ヘルペスに関しては、水痘帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる感染症です。

水痘帯状疱疹ウイルスは空気感染、飛沫感染、接触感染などによって引き起こされます。非常に感染力が強いために、抵抗力が弱っているとすぐに感染してしまいます。

水疱瘡の場合は水疱瘡にかかったことのない人には感染しますが、帯状疱疹の場合は、水疱瘡に感染した経験がない人には感染しますが、水疱瘡の経験さえあれば帯状疱疹は感染することはありません。

これらの症状などはすべてヘルペスウイルスによる感染症です。単これらのウイルスは非常に感染力が強いために、少しでも抵抗力が弱っているときなどには、感染しないように注意が必要です。

ヘルペスウイルスと帯状疱疹

水疱瘡ということばを聞いたことがある人は多くいますが、帯状疱疹が水疱瘡と同じウイルスが原因で起こる病気であり、水疱瘡に罹ったことがある人であれば誰しもが帯状疱疹に成り得ることを知っている人は少ないのではないでしょうか。

帯状疱疹は幼い頃にかかった水疱瘡のウイルスがそのまま神経節に残っており、体力低下や免疫力、抵抗力が落ちたときに活動を再開して帯状疱疹という病気を発症させます。

基本的には体のお腹から背中にかけての神経にそって症状がでます。この時には体の右側か左側のどちらかだけに赤い水疱がでます。

初期症状としては水疱ができる数日前からぴりぴりとした痛みと発熱が出始めます。その後、水疱ができはじめ、痛がゆさが増していきます。

症状としては1週間から10日でピークを迎え、3週間ほどで治っていきます。しかし、あまりにも痛がゆく掻いてしまい、水疱が破れたり、皮膚が荒れてしまうと完治は遅くなってしまいます。

帯状疱疹に効果的な薬としては、バルトレックスファムビルが有名です。バルトレックスは塩酸バラクシロビルを主成分としており、体内でヘルペスが増殖するのを防いでくれる薬です。

ファムビルはファムシクロビルを主成分とし、バルトレックスと同様に、ヘルペスウイルスの増殖を防ぎます。

帯状疱疹は実は薬などを使用しなくても自然治癒をしてしまう病気なのです。正確には症状が治まるだけなのですが、およそ3週間から1ヶ月程度で収まるといわれています。

しかし、治療をしないと、帯状疱疹後神経痛という後遺症を残す危険性が高まってしまいます

帯状疱疹後神経痛は焼けるような痛み、また指すような痛みが残る病気で間隔が鈍くなってしまうこともあります。帯状疱疹は1度罹ってしまうと2度と罹ることは希であるといわれています。

しかしながら、体力が低下し、疲れやストレスがたまっているときにはウイルスの活動が活発になるので、抵抗力を弱めないようにしなければ再発の恐れがある病気なのです。

帯状疱疹とは

帯状疱疹とはヘルペスウイルスの一つである、水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で起こる病気です。

小さなぴりぴりとした痛みが出た後に赤い斑点、そして小さな水ぶくれが神経に沿って帯状に表れることから帯状疱疹という病名が付けられたといわれています。

初めてこの水痘・帯状疱疹ウイルスに感染すると、水疱瘡として発症します。

これは子供の頃に多くの人が罹ったことのある病気ですが、治療をしてもこのウイルスは体外に排出もされず、消えることもなく、実は皮膚から体内の神経節に潜伏してしまうのです。

そして、疲れやストレスなどがたまり、抗体、免疫力が低下すると潜伏していたこのウイルスが増殖、そして活動をはじめ再び神経から皮膚へでてきて、帯状疱疹として症状を引き起こしていきます。

主な発症部位は体の左右どちらかの神経に沿って症状がでます。もっとも多い場所では、胸部、腹部、背中にかけてでることが多く、顔や目などにもでてきます

症状としては、帯状に赤い斑点がみられ、水ぶくれができます。この時に強い痛みがでるのと同時に発熱や頭痛がある場合があります。

合併症としても顔に出てしまった場合には、角膜炎や結膜炎を起こす場合もあり、耳鳴りや難聴、顔面神経麻痺などを残す場合にはハント症候群という病気となります。

帯状疱疹は通常治療をすれば収まりますが、帯状疱疹後神経痛として後遺症が残ってしまい、強い痛みが残ってしまう場合もあります。

帯状疱疹の治療には、抗ヘルペスウイルス薬を使っていきます。抗ヘルペスウイルス薬にはバルトレックスという塩酸バラクシロビルを有効成分とした薬やファムビルというファムシクロビルを主成分とした薬があります。

これらの薬を使用し、ウイルスの増殖を抑え、痛みなどを和らげ、後遺症や合併症を抑えていきます。

帯状疱疹は基本的に人に移ることはありません。移る可能性があるのは、水疱瘡をしていない人のみであります。

ただし、この場合も帯状疱疹として移るのではなく、水疱瘡として症状がでます。そのために、水疱瘡にかかっていない乳幼児や妊婦などは特に気をつける必要があります

性器ヘルペス

 

 

 

 

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