尖圭コンジローマとは?

ヒトパピローマウイルス(人乳頭腫ウイルス)で主にHPV6型11型の感染によって発症する性行為感染症で、皮膚や粘膜の小さな傷から侵入し3週から数ヶ月の期間の後、皮膚にイボ状の突起や隆起性を作ります

放置すると少しずつ大きくなり、数も増えていきますが手術によって取り除くことは出来るもののウィルス自体は完全に取り除くことが難しく再発する可能性が高い病気です。

咽頭感染(のど)する可能性もあり悪性型HPVの感染は、口腔がんの発生の可能性につながるといわれています。必ずしもすぐに発症するわけではなく、体内にウイルスが潜んでいるだけの人も多いそうです。

感染後、数週間から2~3か月を経て、陰茎亀頭、冠状溝、包皮、大小陰唇、肛門周囲等の性器周辺部に、イボ状の小腫瘍が多発する。腫瘍は、先の尖った乳頭状の腫瘤が集簇した独特の形をしており、乳頭状、鶏冠状、花キャベツ状等と形容される。尖圭コンジローマ自体は、良性の腫瘍であり、自然に治癒することも多いが、時に癌に移行することが知られている。特に、HPV16,52,58,18型などに感染した女性の場合、子宮頚部に感染し、子宮頚癌の発癌要因になることもあると考えられている。

引用元:尖圭コンジローマ臨床的特徴-厚生労働省

目次

尖圭コンジローマの症状

一般的には1ヶ月から 2ヶ月の潜伏期間を経て男性、女性共にうすピンク色または茶色のニワトリのトサカ状か乳頭状のような先の尖ったイボが出来てきますが痛みもかゆみも無く次々と新しいイボが増えてきます

自覚症状はほとんどありませんが、

女性は陰部や肛門周辺に、男性は陰茎や肛門周辺に発生します。男性の場合には巨大化したものが出来ることもあります。

よく混同されがちですが男性で、亀頭周辺にイボができ、尖圭コンジローマかと悩まれている人がいますがフォアダイスや真珠様陰茎小丘疹と呼ばれ単なる脂線が独立したものであることが多いです。

これは毛穴の出来そこないのようなもので男性の65%もの人に見られる生理現象で病気ではありません。

男性の場合の症状
ペニスや亀頭付け根部分にはじめブツブツとしたものが出来る
次第に大きくなり鶏のとさかのような腫瘍になって増えていく
痛みはない
放っておくと一部が壊死して悪臭を放つ

女性の場合の症状
小陰唇の内側、膣口、肛門周囲に先の尖ったイボ状のものが出来る
放っておくとそれらが固まりカリフラワー状になる
自覚症状はかゆみ、異物感程度で分かりにくい
イボが傷つくと排尿時に痛みがある

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尖圭コンジローマ感染者数

尖圭コンジローマは男女とも同じくらい感染者がいるので男女ともに疑いを持った方が良い病気です、また性病のなかでも感染者数の多い病気ですから注意が必要です。

20代、30代に多くみられ毎年男性は3000人、女性は2000人程度の感染者数が報告されています。





尖圭コンジローマの検査と治療

検査方法は局所麻酔をして組織を採取して病理診断を行いますので自宅でこっそり検査をすることは難しいです。病院でしっかり確認しうてもらう必要があります。

完全に治さないと再発する可能性の高い病気で包茎の人は手術も視野に入れ女性の場合は定期的な健診をしたほうが良いです。

そこの検査で陽性の場合には薬剤治療または外科手術で治療することになります。薬剤治療ではベセルナクリームというウイルス増殖抑制作用を利用して患者の持つウイルス感染防御機構で病変を消失させます。

外科手術では尖圭コンジローマを電気メスで焼切ったり、液体窒素で凍結したり、レーザー治療などで物理的に取り除く手術を行います。

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